ゆるぽた時々アイアンマン

ロードバイク歴7年。トライアスロン歴4年。mizuのブログです。

IRONMAN Western Australia 2019 レースレポート

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IRONMAN Western Australia 2019

はじめましての方ははじめまして。
インスタグラムを見てくださっている方はいつもありがとうございます。
ゆるぽたとアイアンマンが大好きなmizuです。

12/1に西オーストラリア バッセルトンで行われたアイアンマンレースに参加してきました。自身3度目のロングトライアスロン、2度目のIRONAMNでした。記憶が新しいうちにレースレポートの更新です。

前回初出場のIRONMANの様子はコチラから。

mzk-cyc.hatenablog.com

 


今回のコンディション

レースレポートの前にひとつだけ。今回のアイアンマン前に怪我をした話をさせてください。
9月中旬頃から疲労により背骨を痛めていました。痛みは背骨から横隔膜まで達してしまい、ピーク時は深めに呼吸するだけで痛かったのです・・・スポーツ整体に通い痛みは徐々に治まってはいましたが、強度が高めのスイムとキロ7分以下ペースでのランが痛くて、バイクもヒルクライム中のダンシングが痛い状態でした。10月頭の1週間と11月上旬の2週間、計3週間安静にしましたが痛みが取りきれていませんでした。
それに加えて10月末に落車してしまいました。肩を打撲してしまいレースの2週間ほど前までは腕が垂直以上に上がらず、実はサイクルモードも激痛の中参加していました(苦笑)スイムの練習を再開したのはレース1週間前の11月24日。プールで1000m泳いだだけでした。
コンディションは正直悪くて、今回のレースは完走が本当に不安でした。そんな中、唯一のモチベーションは過去最高の練習量。夏に出場を決めてから今回に向けて今までで一番練習したので完走できれば自己ベストを更新できるはず・・・という複雑な気持ちでのスタートでした。

 

 

スイム(3.8km)

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スイムコース(公式HPより)

1周約1.9kmのコースを約2周で3.8km泳ぐコース。2周回のコースは1度陸に上がれる大会が多いですが今回は初めてのノンストップスイム。少し不安になりながらもどうせスイムは遅いので一番後ろのカテゴリーからスタート。ローリングスタート(3秒おきに同じ速さの人と2人ずつスタート)なのでバトルに巻き込まれずのんびりスタートできました。
スタート1時間前に痛み止めを飲んでおいたので、肩の痛みもそんなに気にならずに泳げました。前回のマレーシアよりブイ(コースの目印)が少なかったですが、ずっと海底が見える超綺麗な海だったので比較的真っ直ぐ泳げていました(蛇行してしまうと泳距離も長くなってしまう)!途中魚の群れや小さなエイも見ながらマイペースにスイムアップ。実際に泳いだ距離は3918mでした。
スイムタイムは 1時間50分19秒

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不安だったスイムを終えて上機嫌

めちゃくちゃ遅かったですが肩の怪我のせいにしておきます(笑)なんてね、ちゃんと練習します…
あまりにもゆっくりだったからか残り800mくらいから震えが止まらず、シャワーもろくに浴びずにトランジションに入りました(海水は乾いた塩が体へのダメージになるのでしっかり洗い流さないといけません)。震えながら着替えをスッタフに手伝ってもらいバイクへ。

 

 

バイク(180km)

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バイクコース(公式HPより)

1周90kmのコースを2周する全180kmのコース。180km走って獲得標高が373mしかない超フラットのドーピングコース。スイムが遅すぎてもうほとんどのバイクがない状態でしたが、事前に試走もしていたので落ち着いてスタートできました。
まずは冷え切った体を温めるために踏みまくりました。踏むとスピードも出るので風が当たって余計に寒く、「寒い寒い寒い」と叫びながら漕いでいました(笑)アイアンマンはドラフティング禁止(前を走る人から12m以上離れなければいけない)なので声を発しても誰にも聞かれることがないのがいいですね(笑)
10km程してようやく体が温まってきたところでさっそくバイクから異音が(アイアンマンにトラブルはつきものです)・・・サドル後ろにつけていたボトルゲージのネジが緩んでボトルが落ちる直前でした。走行中にボトルゲージが落ちてホイールに挟まり大怪我をした知人の話を聞いていたので、落ちる前に気づいて良かったです・・・たまたま近くにいたスタッフに落ちそうなボトルゲージを外してもらいました。元々3つのボトルゲージが2つになってしまい不安もありましたが、バッセルトンは日差しはジリジリと暑いのに風は涼しいという最高な気候だったので180km中水分が足りなくなることは1度もなかったです。

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処分をお願いしたボトルゲージ。バイクピックアップの際に丁寧に戻してくれていました。

途中向かい風がきつい区間もありましたがその分追い風区間もあったので向かい風区間は頑張らずマイペースに走行。追い風区間に入ったらスピードを上げることを意識しました。この作戦が良かったのか1周目の90km地点で3時間切り。これは6時間切りいけるかもしれないと2周目に入りました。
ペダリング中心に練習してきた成果か、足も体もとても元気で150km程までは疲れも痛みも何もなく超順調でした。
残り30km程からはさすがに疲れがみえてきましたが、アンバサダーもしている「NEXT」というスポーツジムでwattbikeトレーニングしていたおかげか疲れてからもフォームを崩すことなく維持できてなんとか速度も落とすことなく走れました。
残り10km地点ではバイクもう終わりか〜寂しいな〜と思うほど余裕があったのでやっぱり私はバイクが大好きなんだなと再確認できました(笑)
バイクタイムは5時間59分53秒

www.instagram.com

今回事前に超フラットコースなことを知って6時間切りを目標に練習してきたのでギリギリですが達成できて良かったです。
景色も気候も本当に最高のコースでした。また走りたい。

 


ラン(42.2km)

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ランコース(公式HPより)

海沿いの1周約10kmのコースを4周回するコース。メイン会場周辺をぐるぐる回るので声援がとても多いです。最後のランでは本当に応援が力になるのでとてもありがたいコースでした。
今回は怪我もあったのでランは途中でやめてもいいという思いで走り始めました。ただ、前日にアンディ(IRONMAN世界選手権完走者)から「頑張るのはラン残り10kmのみ」というアドバイスも受けていたので、途中で辞めるとしても最初から飛ばさないと決めて(前回のマレーシアは前半飛ばしすぎた)、とても楽なペースで走り始めました。
案の定10km付近から横隔膜痛が出てきたので、早めに痛み止めを飲みました。練習ではキロ7分半のペースで痛かったのに、痛み止めが効いたのかキロ7分のペースは痛くなかったのでキロ7分〜7分半で走りました。
15km地点での体の痛み具合や疲労度で、「あれ?これは完走できるかもしれない。」と思ったら今回はここで涙が出てきました(笑)何回泣くんだ・・・(笑)体も心も余裕があったけれど残り10kmまでは飛ばさないと決めてのんびり走り続けました。
20km地点でもまた痛みが出てきたので今度はカフェイン剤を飲みました。アドレナリンが出たのか痛みも少し和らぎストレスもあまりなく一定のペースで走り続けられました。
残り10km地点で最後に痛み止めを飲んでペースを上げると決めていたのでちょっと感覚狭いですが(良い子は真似しないでね)痛み止めを飲みペースアップ。6分15秒〜6分45秒で気持ちよく走れました。途中前を走っていた1周回先行の男性から「インスタ見てます!残り1周ファイト!」と言っていただけてすごく力になりました。

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声援が絶えない最高のランコース

残り1kmはキロ5分台で走りゴール!
ランタイムは4時間54分37秒
総タイムは13時間11分46秒
前回の初IRONMANからタイムを2時間縮めることができました!
あんなに完走が不安だったのに・・・若干名大会前に本気の弱音を吐かせていただきましたが心配無用な結果で申し訳ございません・・・(笑)

 

 

逆に体調が万全だったらもっとタイムが縮まったんじゃないか?という欲が出ていますがコンディションも含めてIRONMAN。タラレバは言っていられないのでまた次の大会に向けて練習していこうと思います。
本当に本当に楽しい競技なのでIRONMAN挑戦して見たい方はもっと軽率に挑戦してみて欲しいです。(もちろん危険を伴う競技ですので準備にはたくさんの時間が必要です)
またトライアスロンを始めてみたい方はまずはショート(総距離51.5km)という短いトライアスロンもありますのでぜひ挑戦してみて欲しいです。

トライアスロン・アイアンマンの楽しさが伝わるのか心配な内容になってしまいましたが、言いたいことは1つだけです。
アイアンマン最高です。

 


mizu